2006/04/25

"Non Credo"本編 その②

その①の続き、ナゾの栄養素「ビタミンB12」について、今までに私が得た情報をまとめたいと思います。

1.ビタミンB12とは?

ビタミンB複合体の一つでコバルトを含むことから、コバラミン(Cobalamin)とも呼ばれる。バクテリアによって分解され、特に肉、卵、乳製品に多く含まれる。ビタミンB12の主要な働きは、1)赤血球の生成 2)神経組織を正常に保つ 3)子供の成長 4)DNAの細胞分裂を促進する、ことである。

2.ビタミンB12が不足すると何が起きるのか?

ビタミンB12が不足すると、DNAの生成が正確に行われなくなり、メガロブラスト(Megaloblasts)と呼ばれる異常細胞が発生。結果、血液中にホモシステイン(Homocysteine)と呼ばれる物質が大量に発生する。この血中ホモシステイン値が上昇すると、心臓発作や脳溢血、さらに骨粗相症やガンなどの発症につながると報告されている。

3.ビタミンB12は植物性からは摂取できないのか?

バクテリア(=動物)が介在している発酵食品(テンペ、納豆、味噌、しょうゆ等)、さらに海藻にもビタミンB12に酷似した物質が存在しているが、最新の研究結果では、それらはビタミンB12ではないと発表されている。(自家製手作りテンペには存在しているらしいですが・・・)

4.マクロの食事ではビタミンB12は十分ではないの?

1991年にボストンとミドルタウン(コネチカット州)のマクロコミュニティーでビタミンB12レベルのテストが行われ、その結果、テストを受けたマクロビアンの多くはビタミンB12レベルが正常より低いことが示された。その他の調査でも、動物性を摂取しているグループと、摂取していないグループとでは、血中ホモシステイン値に大きな差があったと報告されている。(前者は低く、後者は高い)

ほ~・・・。そうなんだ~。

でも日本にいてマクロを長年していて(または厳密な穀物菜食で生まれ育って)ビタミンB12が不足して病気になった例って聞いたことないんですが、隠されているんでしょうか?それとも日本人にはビタミンB12を自然に合成するなにかヒミツがあるんでしょうか?ちなみにヨーロッパでも似たようなテストが行われ、特にオランダで著しいビタミンB12の低下が示されたそうです。(ベルギーやイタリアではそれほどでもなかったとか)

ちなみにビタミンB12の少量は主に肝臓で貯蔵されることができ、血中レベルが不足すると胆汁から分泌され、再び腸で吸収する、という自然なリサイクルシステムが存在しているそうです。なので、大人になってVeganになった場合、腸がパーフェクトに機能していれば、2~30年、あるいはそれ以上の期間ビタミンB12欠乏症にはならないこともありうるそうです。

が、基本的にアメリカではVeganの人には皆なんらかのサプリメント、あるいはビタミンB12が補強された植物性食品(主にシリアル)の摂取が薦められています。エデンのエクストラソイミルク(Edensoy Extra Soymilk)にもビタミンB12が入っています。

まあでも、Notmilk.comというサイトでは、「別にサプリメントを摂らなくても、オーガニックのニンジンを買ってきて、洗わずに泥つきのまま食べれば、自然にバクテリアを口にすることになるから心配ない」とかも言ってますけど。それもねぇ・・・。

「心配なら血液検査を受けてチェックすることをお勧めする。」と書いてあったので、そのうち検査を受けてみたいと思ってます。私自身はあまり心配はしていないのですが、娘のことが少し気になるので。今度からテンペは自分で作ろうかな。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2006/04/19

"Non Credo"-本編 その①

「マクロをしているから、ちょっとくらい無理しちゃってもヘーキ」と思ったことはありませんか?私は結構あります。結果、体調を崩したことも何度かあります。それでも「あ、これは排毒だからまだまだヘーキ」と信じ、カラダを酷使続けたことも。

今まさにそんな状態です。先週、真夏日が続く中、午前、午後、夕方と用事を入れてドタバタ動き回り、ゆっくりお料理する時間もないので(かつ玄米を食べたくなかったので)、毎日そうめんだのライスサラダだのを食べた結果、両手首にミョーな湿疹があらわれ、ちょっと反省してます。

そんな自己反省中に、イギリスの「The Macrobiotic Guide」からニュースレターが届きました。アメリカで超ご活躍中のChristina Pirelloさんの体験記です。Christinaは数冊のレシピ本の著者で、テレビにも出演されており、サマーカンファレンスなどにも参加されている、「Whole Foods Cooking」界での有名人のお一人です。

Specials2

マクロをはじめて15年目、これ以上働くのは人間のキャパの限界を超えるだろうほどの超多忙を極めていたある日のこと。突然、後頭部にアイスピックをつきつけられたようなするどい痛みが走ったそうです。病院での検査の結果、「脳幹動脈瘤出血」と診断され、愕然としたそうです。「マクロをしっかりやってきたのに、なぜ??」

もともと10代の頃からベジタリアンだった彼女は、動物性食品はもちろん、タバコ、コーヒーも摂らず、オイルも塩分も少なめ、という「標準的ガイドライン」に沿った食生活を送ってきたそうです。なので脳溢血の主要原因とされている「高脂血症」、「血流障害」などの症状は全くなく、医師達は首をかしげるばかり。さらに出血も自然にとまり、医師達の困惑は深まる一方。

ある日、医師達はとてもハッピーな表情でこの「ありえない」脳溢血患者のところにやってきました。さらに精密な検査の結果、「極度のビタミンB12欠乏症」であることが判明。原因がわかってようやく安堵した医師達とうらはらに、Christinaの「なぜ??」の追求が始まりました。

ビタミンB12、「セルフヒーリングクックブック」ではこの栄養素についての記述がありますが、日本ではあまり日の目をみない栄養素の一つという感じがします。でもアメリカでは広く知られているようで、私が「ウチの娘と私はVeganです(夫は外出時に動物性をいただくこともあるので)。」と言ったら、「ビタミンB12に気をつけて」という反応が何度か返ってきました。

じゃあビタミンB12って何?不足するとどうなるの??

私も詳しくは知らなかったので、いろいろ調べてみました。が、長くなってしまうので、本編その②でご紹介したいと思います。

Christinaのその後の対応としては、

①ビタミンB12を補うある種のサプリメントを摂る(ビタミンB12は動物性のものにしか存在しないと報告されているので。詳しくは②にて。)

②オイル、塩の使用量を増やす

③働きすぎない、適度に休む

この3つを継続し、現在では再び健康で適度に忙しい毎日を送っているとのことです。

そこで思ったのが"Non Credo"です:

①「標準的ガイドライン」が万人にとっての「病気にならないための食生活」ではない、ということ。各個人が自分にとっての「ガイドライン」をみつけ、作り上げなくてはならない、ということ。

②マクロを実践していても(長期でも短期でも)、病気になる可能性はある、ということ。

③自分の体を過信しない,、ということ。

私も先日、ヨガの先生に「あなたはとても柔軟で一見強そうだけど、実はとても脆いところがある。スタミナも足りないし、全体的にパワーも十分じゃない。」と言われました。数回しか会っていないのに、なぜそこまでわかるの??

でもその通りなんです。無理が続かないんです、昔から。だから夜はしっかり寝ないと体力が回復しないし、たまには家でゆっくり読書とかしないと、精神的にも参ってしまうんです。その先生のお言葉で、「マクロをしている自分のカラダを過信するのは止めよう」と気づかされ、今週は(もう水曜日ですが)ややスロースタートでゆるゆるとすごしています。

Christinaと私の「多忙」では天と地ほどの差があるけどね、一応ピンとキリの例を挙げてみました・・・。

ちなみにChristinaのホームページ(Christina Cooks)があるので、ご興味があれば覗いてみてくださいね♪

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/04/04

食べたくないものを食べる苦しみ

ネット上でマクロ情報を集めていたところ、"The Macrobiotic Guide"というイギリスのサイトをみつけました。(www.macrobiotics.co.uk)全体的にデザインも構成もスッキリしていて読みやすく、ところどころにマクロ的「格言」がちりばめられていて、アメリカにはない、とてもヨーロピアンな香りのするサイトです。

その中にMacrobiotic Discussionsというページがあり、そのトピックの一つに「グウィネス・パルトロウがマクロを断念」という記事をみつけました。

グウィネス曰く、「ずーっと、とても厳しいマクロを実践してきたけど、アップル(彼女の長女)を妊娠したときにクレービングに勝てなくなった。妊娠中は玄米をまったく受け付けず、ビスケットばっかり食べていた。今も全粒穀物は食べるけど、チーズやベイクした小麦粉もたまに食べる。でも砂糖だけは避けているけど。」

Mmmm....

ハリウッドセレブをも苦しめるクレービングの恐怖。妊娠中は特に陽性になるから、厳密な玄米菜食を続けるのは相当キツかったことでしょう。。。私も妊娠初期は白米さえも受け付けず(当時はマクロはしていなかった)、そうめんとゆでたまごばっかり食べていた記憶が。

体にいいのはわかっているけど、食べたくない。体にわるいのはわかっているけど、食べたい。我慢できずに食べてしまって、今度は大反省。わかる、わかる。私もまったく同じ道を通りましたよ、グウィネス!クレービングとはアンバランスを教えてくれるからだからのサイン。って今は言えるけどねぇ。。。

マクロ歴2年、超陽性体質で生まれ、超陽性な環境・食生活の中で育ってきた私は、ものすごい量のおやつ、果物、スパイス(すべて陰性)を摂取してきました。結果、今度は陰性にかたよりすぎて多種多様なアレルギー、甲状腺疾患、花粉症など陰性症状を患ってしまい、常に体はだるく、水分過多で疲れた腎臓は私に常に不安感、悲観的なものの見方を与え、同時に荒れた肝臓はイライラしやすく、忍耐力のないサイアクな人間性をもたらしました。外資系化粧品会社に勤めながらも肌は常に荒れて、20代後半でもニキビと縁の切れない実にカワイソウな人生でした。

マクロをはじめてからもしばらくはコーヒーだけはやめられなかった。肉も魚も別に全く問題なくやめられたし、スイーツもマクロスイーツで十分満足だったけど、コーヒーだけは別格。穀物コーヒー、ブラックジンガーでは全然満足できない!!それと「腹八分目」を実行するのが相当キツかった。食べても食べてもお腹が空いて、もう狂わんばかりの日々(笑) 同時に原因不明な熱は出るし、湿疹、蕁麻疹、下痢、便秘、髪が抜ける、体がだるい、体重が減り続ける、などなど、様々なディスチャージがおき、正直、最初の1年半はマクロをはじめてしまった自分を恨みもしました。

未知な食事への移行 → 最初はおいしいのかどうかもわからない → 排毒 → クレービング → 外出しても食べるものがない → 家にこもって料理三昧(=ストレス) → ......

1st stage of Macrobiotics、この苦しみを通り抜ければ、そこには花が咲き乱れ、鳥が歌い、春風が頬をなでる桃源郷がまっている。。。。

今自分が桃源郷にいるのかは分からないけど、マクロを始めた当初よりは、そしてマクロを始める前よりも穏やかになった自分がいます。心理的、肉体的にも生きるのがずっとラクになったような気がします。生きていること、生かされていること、そして愛する家族や友達に囲まれていることに感謝している自分がいます。

まだまだ「ムっ」としたり「ウンザリ」したり気持ちの変動はあるので「幸福の7大条件」には必ずしもあてはまらないけど、まだまだこの不完全な自分がかわいらしく思えたりもします。

不完全ついでに、今ではたま~にコーヒー飲んじゃいます。いちおうオーガニックでもちろんミルクは入れないけど。穀物コーヒーでは得られない至福感。いやだけど仕方ないと思って飲む穀物コーヒーより、おいしいと思ってのむコーヒーの方が体にはいいに違いない、と勝手な解釈をつつ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)